2022/7/22全ての記事
恋愛結婚とお見合い結婚。どちらの方が幸せになれる?

 

恋愛結婚とお見合い結婚では、
どちらの方が幸せになれるのでしょうか。

 

「胸が熱くなるような大恋愛を経た婚姻の方が、2人は幸せになるに決まってる。」

 

お相手のキャリアや金銭面などのプロフィールをもとに、
ある種の損得感情を含めたお見合い結婚に比べ、

“絶対この人”という強い気持ちで、
選んだ恋愛結婚の方が幸せになるという声ですね。

 


シーナ・アイエンガー著の
「選択の科学」のいう著書には、
恋愛結婚とお見合い結婚の幸福度を測定する、面白い調査結果があります。

 

それによると、

 

恋愛結婚をした夫婦達の、
1年以内の平均幸福度については70点。
そして、お見合い結婚をした夫婦の、
1年以内の幸福度の平均は、58点でした。

 

しかし、夫婦関係が10年経つと、

 

恋愛結婚の幸福度平均は40点。
お見合い結婚の幸福度平均は68点。
という結果になったというもの。

 


 

こちらはインドでの調査結果であるため、
そのまま日本人に当てはまらないと考える方もいるかもしれません。

 

しかし私はコンサルタントとして、
これらを見逃せない事実と考えています。

お見合い結婚は、
“結婚”を目的とした交際ですので、
熱い恋心という部分では、
恋愛結婚に比べ弱いかもしれません。

しかし、
恋愛結婚は、
“好き同士”という前提により、
お互いの価値観に寄り添う努力をしなくなることがよくあります。

恋愛結婚を経た夫婦の不満をきくと、

「旦那はいつもこうしてくれない」
「妻のこういうところが」

こんな相談をよく聞きます。

これはある意味、
相手を不快にさせないためのお互いの努力不足であったり、
個人の価値観の擦り合わせが出来ないために発生する不満ですね。

恋愛を経た結婚というのは、
“あくまで他人”という認識が薄まりやすく、
時が経てば経つ程にあぐらをかきやすい。

しかし、お見合い結婚となると、
相手に対する感情や信頼関係がまだ低い分、
互いに努力する態度を見せます。

お見合い結婚のカップルの夫婦生活を見ると、

“何で喜ぶか”
“どんなことが嫌か” など、

相手の価値観を、
よく理解しようする努力をします。

日常の中で相手の価値観を尊重する瞬間が、多く見られるんですね。

ある意味、
相手がまだ自分にとって異質な存在であるため、
簡単にあぐらをかくにはいかない。

お見合い結婚の2人には、
信頼関係をより深めるための、
溶接技術が必要になるため、

2人が一緒にいるために、結婚後もお互い努力する。

だから満足感も高い。

これが長期的交際の幸福度に繋がっているように感じます。

 

「恋愛結婚じゃなきゃ幸せになれない!」と、
思い込むのはすこし早とちり。

 

時間をかけて、

愛情を育むお見合い結婚を、

簡単に選択肢から外してしまうのは

惜しいことなのです。

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